03_「As I Recall It」(アルバム:The Hurdy Gurdy Man) Donovan - "As I Recall It"[10,221_2014/04/09]
■曲名:As I Recall It
■曲名邦題:ふり返ってみれば
■アルバム名:The Hurdy Gurdy Man
■アルバム名邦題:ハーディー・ガーディー・マン
■動画リンク:「As I Recall It」
このアルバムは当時、イギリスでリリースされませんでした。
彼はイギリスのアーティストですが、自国で契約の問題を抱えていました。
他のアルバムやシングルも、イギリスではリリースされなかったり、発売時期が遅れたりしました。
おそらく本国の人気に、かなり影響が出たはずです。
彼は1970年代「コズミック・ホイールズ(Cosmic Wheels)」あたりを最後に、シーンから姿を消していきました。
私はこういうことの積み重ねが、人気の衰退を早めたと考えています。
さてアルバム・タイトル「The Hurdy Gurdy Man」の「Hurdy Gurdy」とはこういう楽器のことです。
donovan-hurdy-gurdy
大道芸人がよく使う楽器のようですね。
「The Hurdy Gurdy Man」とは「Hurdy Gurdy」を演奏する人という意味です。
オールドタイミーな雰囲気を持った曲ですが、アルバムのコンセプトに合致しているように思います。
04_「There Is a Mountain」(アルバム:Donovan’s Greatest Hits) DONOVAN There is a Mountain 1967 HQ[9,913_2015/05/22]
■曲名:There Is a Mountain
■曲名邦題:霧のマウンテン
■アルバム名:Donovan’s Greatest Hits
■アルバム名邦題:グレイテスト・ヒッツ
■動画リンク:「There Is a Mountain」
このアルバムはベスト盤ですが、オリジナル・アルバム未収録曲が3曲入っています。
しかも1位の「Epistle to Dippy」や「ラレーニア(Lalena)」など、どれも聞き逃せない曲ばかりです。
この「There Is a Mountain」も、オリジナル・アルバムでは聞けない曲の1つ。
この曲は、オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)の「マウンテン・ジャム(Mountain Jam)」の原曲としても知られています。
この曲の歌詞は、僧侶で仏教学者の鈴木大拙から影響を受けているようです。
歌詞はこんな感じ。
最初に山があった。次に山がない。それから山があった。
まるで禅問答みたいで、私にはさっぱり意味が分かりません。
ただ曲はとても単純明快で、小難しいことを歌った感じには聞こえませんが。
ハロルド・マクネア(Harold McNair)のフルートもいい感じです。
09_「Mellow Yellow」(アルバム:Mellow Yellow) Donovan Mellow Yellow {Stereo) Remastered[1,330,547_2016/05/11]
■曲名:Mellow Yellow
■曲名邦題:メロー・イエロー
■アルバム名:Mellow Yellow
■アルバム名邦題:メロー・イエロー
■動画リンク:「Mellow Yellow」
彼のアルバムには、よくデビュー前のレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のメンバーが参加していました。
以前からジミー・ペイジ(Jimmy Page)がギターを弾くことがありました。
またこの曲のアレンジは、ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)が担当しています。
またこの曲については、楽曲にも魅力があります。
商業的な意味でよくできたポップスとは違って、自然な甘味みたいなものが感じられます。
当時のサイケデリック・ロックは、今では色あせているものが少なくありません。
しかしこの人の場合、天然由来のポップ・センスゆえか、音楽的価値は失われていないように思います。
どちらにするか迷った曲をご紹介しましょう。
Donovan – Wear Your Love Like Heaven
今回改めて良いソングライターであることを再確認しました。
10_「Till I See You Again」(アルバム:Lady of the Stars) Till I See You Again[561_2021/05/28]
■曲名:Till I See You Again
■曲名邦題:ティル・アイ・シー・ユー・アゲイン
■アルバム名:Lady of the Stars
■アルバム名邦題:レディ・オブ・ザ・スターズ
■動画リンク:「Till I See You Again」
最後に隠れ名曲をご紹介します。
なんとフリー・ソウルっぽい曲です。
アルバムの中盤に置くと浮いてしまうので、最後にご紹介してみました。
1984年の曲ですが、当時彼はどん底でした。
7作連続でアルバムチャートの100位に入らないという、まさに光が差さない暗黒時代。
この曲などは売れそうな気もしますが、全くかすりもしていません。
次作「One Night in Time」をリリースしたのは9年後のことで、しかもカセット・テープのみという屈辱的な待遇です。
しかしこの曲にも伺えるように、彼はどん底でも前向きに音楽に取り組んでいたように感じます。
しかし1990年代に入ると、少し風向きが変わり始めました。
再評価の動きがありました。
1996年には彼のファンであったリック・ルービン(Rick Rubin)のプロデュースで「スートラ〜教典(Sutras)」というアルバムリリースしています。
2012年には、ロックの殿堂入りを果たしました。