01_「Je t’aime… moi non plus」(アルバム:Je t’aime… moi non plus) Jane Birkin et Serge Gainsbourg - Je T'aime,...Moi Non Plus[36,789,564_2009/05/21]
■曲名:Je t’aime… moi non plus
■曲名邦題:ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
■アルバム名:Je t’aime… moi non plus
■アルバム名邦題:ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
■動画リンク:「Je t’aime… moi non plus」
もしかしたら音楽史上で、もっともエロい曲かもしれません。
実際女性のあえぎ声が入っているので、いくつかの国では放送禁止になりました。
当時バチカンも非難する声明を出したぐらいです。
この曲を聞く時は、周囲に人がいないか確認してから聞く必要がありますね。
元々この曲は当時の不倫相手、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)のために書かれた曲です。
曲名「Je t’aime… moi non plus」では「愛している」と言う女性に対して、男性は「俺は愛していない」と返しています。
愛していない割には、お盛んみたいですが。
この曲はバルドーともレコーディングしましたが、その時彼女は既婚者でした。
当然バルドーの夫の理解が得られるはずもなく、当時はリリースが見送りとなったようです。
そこで彼は次の交際相手ジェーン・バーキン(Jane Birkin)に、この曲を歌わせることにしました。
初出は「Jane Birkin – Serge Gainsbourg」に収録されましたが、上ではサントラのジャケットを掲載しています。
この曲は1976年、同名の映画の主題曲に採用されています。
03_「Tout mou tout doux」(アルバム:En studio avec Serge Gainsbourg) Tout mou tout doux[4,343_2018/07/26]
■曲名:Tout mou tout doux
■アルバム名:En studio avec Serge Gainsbourg
■動画リンク:「Tout mou tout doux」
この曲はオリジナル・アルバム未収録曲なので、ご存知ない方も多いかもしれません。
編集盤からご紹介してみました。
隠れ名曲といえるでしょうが、これがなかなかの出来です。
ミディアム・ファンクの曲で、演奏がかっこいいですね。
彼のボーカルは基本ボソボソしているので、サウンド面の工夫がないと一本調子になりがちかもしれません。
しかしこの曲で時々入るセルジュのスキャットは、不思議な存在感を出しています。
これをスキャットと言っていいものか。
モノローグとスキャットの中間みたいな感じかもしれません。
04_「Aux enfants de la chance」(アルバム:You’re Under Arrest) Serge Gainsbourg - Aux enfants de la chance (Clip Officiel)[1,114,665_2021/01/09]
■曲名:Aux enfants de la chance
■曲名邦題:幸せな子供たちへ
■アルバム名:You’re Under Arrest
■アルバム名邦題:囚われ者
■動画リンク:「Aux enfants de la chance」
私はこのアルバムで初めてゲーンズブールを聞いた時、なぜこんなにセクシーなんだろうと思いました。
しかも結構な年齢でしたし。
このアルバムは1987年のリリースですから、彼は当時59歳。
彼は1991年に61歳の若さで亡くなっています。
死因は心筋梗塞なのだとか。
この作品は「ゼニット・ライヴ(Le Zénith de Gainsbourg)」を除くと、オリジナル・アルバムとしては最後のアルバムです。
私は彼が亡くなった時のことを、よく覚えています。
当時多くの人が雑誌で彼の追悼記事を発表していて、私もただエロいだけの人ではないことを知りましたから。
彼は多くの人に愛されたようです。
遺体はパリのモンパルナス墓地に埋葬された。
セルジュ・ゲンスブールの墓を訪れる人は後を絶たず、彼らが「リラの門の切符切り」にちなんで地下鉄の切符を供えるため、墓の周りにはいつも無数の切符が散らばっている。
セルジュ・ゲンスブール ウィキペディア
私は当時このアルバムを聞きながら追悼記事を読んだことを、不思議と鮮明に覚えています。
05_「Je suis venu te dire que je m’en vais」(アルバム:Vu de l’exterieur) Serge Gainsbourg - Aux enfants de la chance (Clip Officiel)[1,114,688_2021/01/09]
■曲名:Je suis venu te dire que je m’en vais
■曲名邦題:手ぎれ
■アルバム名:Vu de l’exterieur
■アルバム名邦題:ゲンスブール版女性飼育論
■動画リンク:「Je suis venu te dire que je m’en vais」
彼の全盛期は1960年代だという人も少なくありません。
しかし私は1970年代の方が好みですし、代表作と言われるアルバムはその時代に集中しています。
彼は1958年にデビューして1991年に亡くなっていますから、かなりキャリアの長い人だといえるでしょう。
全期間を対象にすると曲調がばらけるので、今回は対象期間を1969年以降に限定しました。
とはいえそれ以前にも、数多くの名曲があります。
「リラの門の切符切り(Le Poinçonneur des Lilas)」や「イニシャルB.B.(Initials B.B.)」なども捨てがたいですが、味わい深い曲を1曲ご紹介します。
Serge Gainsbourg – LaLlicorne
1970年代になるとヒット・メイカーではなく、作家性が強くなってきた感じがします。
このアルバムも良質のシンガーソングライターといった趣きですし。
しかし邦題の「ゲンスブール版女性飼育論」というアルバム名は、今ではありえませんよね。
06_「Lola Rastaquouere」(アルバム:Aux Armes Et Caetera) Serge Gainsbourg - Lola Rastaquouere[1,116,762_2011/08/04]
■曲名:Lola Rastaquouere
■曲名邦題:ローラ・ラスタケールという女
■アルバム名:Aux Armes Et Caetera
■アルバム名邦題:フライ・トゥ・ジャマイカ
■動画リンク:「Lola Rastaquouere」
このアルバムには有名曲が入っています。
リンクを貼っておきましょう。
Serge Gainsbourg – Aux Armes Et Caetera (La Marseillaise)
この「祖国の子供たちへ(Aux Armes Et Caetera (La Marseillaise)」は、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の歌詞の一部を引用したパロディ・ソングです。
この曲が発表されるとフランス国中が大騒ぎになりました。
フランスの右翼系団体が怒りの声明を出して、ゲーンズブールが脅迫を受ける事態にまで発展しました。
彼はライブの前、警察から安全を保証できないと、中止するよう通告されたようです。
しかし彼はライブを決行しました。
当日は多くの群衆がライブに押し寄せ、その中には過激派も紛れ込んでいることが予想されました。
異様な空気から、バンドのメンバーはステージに出ることを拒否する有様でした。
そんな中ゲーンズブールは1人ステージに向かい、アカペラで「ラ・マルセイエーズ」を歌ったのだそうです。
過激派はその豪胆さにあっけにとられ、ただ彼の歌を聞くしかありませんでした。
この話は今では伝説として語り継がれています。
私の追悼記事でこの逸話を知り、他のアルバムも聞かなければと思ったものです。
といいながら、別の曲を紹介していますが(笑)
私は楽曲としては、こちらの「Lola Rastaquouere」の方が好みです。